手抜き菜園歳時記

お隣の農家のおばあちゃん曰く、「百姓は毎年1年生だっちゃ」と。  プロでさえそうなのだ。  であれば、あれこれ失敗を怖れず手抜き菜園に挑戦だ!  (でも基本の基は踏まえてますよ。たぶん?)   この菜園らしきものは「仙台」周辺にあります、あるらしいです。

カテゴリ: 工作の部屋

 冬から春にかけてはは味噌、醤油造りの季節だ。
 作業は屋外でのロケットストーブによる米と大豆蒸しが中心となる。
 最大の問題は強風である。
 この時期、ほとんど毎日風の強い日が続く。
 強風により炎があおられ燃焼が不安定になる。それに寒い!
 去年から米、大豆を水に漬ける時間を36時間としているので3日前に「蒸し日」を決定しなければならない。大体天気予報は明日の予想さえ外れることが多い。昨年は予想が外れて雪まで降られてしまった。
 「そうだ防風すればいいのだ」
 昨年、トマトの雨除け用に作った「トンネル」があったではないか。
 トマトが終わった後ビニールシートは外していたが骨組みはそのままだ。ようしもう一度ビニールシートで覆って防風だ。
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 いいではないか。
 この日は幸い風がなかったので暖かい。
 ようしこれでいこう。
 実はこのハウスの「骨」は孟宗竹を割ったもの。竹は幾らでもあるので利用したものです。お金もかからないしね、というかこれが目的。
 次の日。いつものように強風が吹いた。
 ガーン!ハウスが風にあおられ今にも飛ばされそうだ。
 慌ててシートを取り外すことに。
 しかし風圧とはすごいものだ。私までシートと一緒に飛ばされそうになりながら何とか回収。
 トマトの時は雨除けのためなので上部だけシートをかけ下は開放していたので風が吹き抜けて「竹骨」でももっていたようだ。しかし「全面覆い」となると風圧をしっかと受けなければならず「竹骨」なんててんで問題外であった。
 これではダメだ。しかし一度味わった「快適」さは捨てがたい。
 ビニールハウスを購入しようかしらん。
 我が家の近くには3件のホームセンターがある。
 それぞれ得意分野があって「全てこの店が一番安い」という訳にはいかないので何かを購入するときはこの3件を廻ることに。だって、ある店で320円のものが違う店で280円だったりするのです。
 「ガソリン代と時間の浪費を考えるとかえってムダではないか」ですって。まぁ気持ちの問題ですから。
 さて話をビニールハウスに戻ると、2坪規模で4万円位のようだ。
 高いなぁ、何か方法がないかしら。
 と考えながらホームセンター巡りをしていたら、ある店で「キュウリ支柱(2.75m)1セット(2本) 511円(税込み)」で販売されているではないか。
 「これだ! 幅2.1m、奥3.1mとして支柱は8セットあればいい。8セットで4千円だ。1万円もあればできるのではないか!
 早速購入。
 しかしここ横梁、縦梁、ドアに用いる「直管」が予想以上に必要なことが判明。
 直管って意外に高いんですよね。
 で、いつものように布団の中でうつらうつら考えていたら
  キュウリ支柱の直管部分を使えばいいのではないか?
 さっそく測ってみるとだいたい1.9~2.0mあるではないか!
 1本当たり250円! 直管で買うと1.8mで300円ほど。
 どうせ切り刻むのだし「これだ!」と買いまくりましたね。(というほどの本数でもないか)
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 これが残骸。
 でもこれだって利用価値がありそう。一部はドアの筋交いに利用しました。
 で、結局購入した支柱は21セット(42本)!
 でもこれだけで1万円チョットだ。
 問題はこれから。パイプどうしを固定するジョイントなどの部材の数が半端でないのだ。1個々は50円とか100円とか値段は安いんだがその数か50個、60個とか。シートをパイプに固定するパッカーとかは120個も使った。
 結局全体で3万円近くになったかな。もう計算なんかしてません。作業を進めながら足りなくなって買い足すといことに。
 
 さらに作業を進めながらビニールハウスについてインターネットで調べていると、こんな 記事
 が。慌てて螺旋状のアンカーを設置することに。
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 ちょっと見にくいですが大きい方のアンカーが支柱用、その上の小さい奴がビニールを押さえるためのロープ用です。(大きい方は2本しか写っていませんが両端と真ん中にと6本設置しました。

 「設計段階でようく調べてからはじめたら」と思われるだろうけれど思いたったら良く考えもせず行動してしまう、いつもながらの「見切り発車」です。
 
 まぁ何だかんだ言いながら完成したビニールハウスがこれ、。
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 なかなかいいんじゃないですか?

 で、さっそく「玄米麹」作りに使用。
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 ロケットストーブでの玄米の蒸作業は2時間はかかる。
 この間はストーブの前での「薪補給」が主なる作業となる。
 ロケットストーブの欠点は燃料補給がコマめに必要なことです。(やはり対策をいろいろ考えていらっしゃる方がいるようですが)
 でもこの時間が嫌いかといえばそうでもないのです。
 ストーブの炎を見ながらゆったり「お酒」を飲むことの至福。
 いいですねぇ。天気がどうであれハウスの中は穏やか。

 ビニールハウスいい!
 



 
 
 
 

 12月に白菜の芯ををネズミにやられてしまった。
 さっそく2号機を製作しなければと思いながら伸び伸びなってしまった。
 そうこうしている内に今度はツボミ菜の根っこを齧られてしまった。1号機から10mチョット位離れているけどここまで超音波は届かないようだ。
 取り合えづバケツトラップで対応だ。
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 ところでバケツの上に写っているアルミテープはヒヨドリよけです。今年は2,30羽群れをなして畑を荒らしまわっている。近くの畑ではブロッコリーやツボミ菜の葉っぱが芯だけ残してすっかり食べられているところも。キャベツもやられている。(白菜はおいしくないのか食べないようだ)
 私のところも被害が出始めたので網で囲ったりアルミテープを張ったり。
 しかし今までヒヨドリが群れをなしてることはなかったが。どうもいろいろ環境が変わってきているようだ。
 空からはヒヨドリ、地中からはネズミと大変だ。

 やっと2号機が完成したので設置することに。
 場所はツボミ菜もだけれどまづは大事なブロッコリーと春キャベツを守ることに。まだネズミの被害はないが去年もやられたのでもうすぐ攻撃してくるのは確実である。
onnpa
 (今回はDual Timer ICのKA556が生産中止で手に入らなかったのでLM555 2個で対応。また、設置場所がバッテリーから遠いので発信機も傘の中に設置した)

 しかし機関砲の守備範囲が半径10m位とするとこの広さでは6機必要か。
 もっと出力の大きい超音波スピーカーを探さないと、とも思うけど今度は野菜に悪影響は出ないだろうか?
 急いで調べなければ。もうすぐ春の植え付けが始まるぞ。去年は植え付けたばかりのネギの苗が齧られる被害があったし、ジャガイモも食べられたし。
 何だかだんだん大げさになってきたなぁ。

 

 

 昨年の冬はネズミにずいぶんやられた。
 今年は一番被害の大きいニンジンの超音波機関砲が効いてか被害は今のところないようだ。(設置前にはかじられていたが)
 で、油断して他への超音波機関砲の設置を怠っていた。
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 カーン!白菜が転がっているではないか。
 やられてしまった。
 きれいに芯だけを食べている。今年は白菜の出来が良くなっくてそんな中でもこれが一番大きくなったやつだ。もうすぐキムチに漬けようかと思っていたが、その大事な1個を。他はみんな小さきか玉にならなものばかり。今年はキムチなしか。(買ってまで漬けようとは思わないので)
 ニンジン畑に設置した超音波機関砲から白菜まで15m位。ヒョッとして音が届いているかも、何てのんきに構えていたのがいけなかった。
 これ以上被害が拡大しないよう早急に製作しなくては。
 さっそく「秋月」さんに超音波スピーカー注文だ。
 いそがなくては。

 

 モグラ退治に採用した「100円バケツ トラップ」の効果は絶大で今まで8匹捕獲。
 今のところその後畑への進入はない。
 「ネズミはモグラの穴を利用して進入する」という話を信じ、これで今年はニンジン大丈夫かな、と安心していたが・・
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   「ガーアン!!
 今年もしっかり食われていた。
 以前からネズミ対策として「超音波」による方法は考えていたがモグラ対策が思いの外うまくいったのでちょっとのんびりしていた。
 が、ここで一気に火がついた。今年は野菜が高い。我が家で最需要野菜であるニンジンしかりである。毎日ドンブリ1杯のニンジンジュースを飲む、飲まされる(私は嫌いですがそんなことは絶対家人には言えない)。家計に与える影響は甚大だ。当然私のお小遣いにも。 ということで突貫作業。

 超音波機関砲製作

 超音波発生器は大分以前に購入したものを使用した。
 この発生器のスピーカーは2個で、これでは全方位をカバーすることはできないので全方位をカバーする超音波スピーカーを製作することに。当然パワーが足りなくなるのでアンプを増設することに。あとこの発生器はネズミの「音馴れ」を防ぐため「音色」を手動で変化させるボリュウムがあるがこれを自動化してみた。

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 赤くランプが点灯しているのが超音波発生器。右側が超音波スピーカー(「大五郎」4リッターペットボトルの上をスピーカーの雨よけに利用してます)。
 オシロスコープの画面を見ますと波形がいろいろ変化しているのがわかると思います。
 超音波は30KHz~50KHzで変化しています。当然人の耳には聞こえないのですが周波数を下げるスイッチがあって耳で確認できます。
 それを聞きますと、「キュイーーイン、キュイーーイン」とか「チッチッチ・・・・」とかいろいろ変化してます。
 超音波スピーカーの中心周波数は40kHzというので発生器の中心周波数も40kHzに調整しました。
 先日テレビで「ネズミのくすぐられると笑う」ということが報道されていましたがオシロスコープの画面が写ってて50kHzから100kHzで「笑」っていました。「そんな高い周波数を発生するのか。まぁ普段はもう少し低い声で話しているだろう」といことで40kHzでいいだろうと。
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 写真が超音波スピーカー機関砲。
 採用した超音波スピーカーのデーターを見ると指向性は左右30度ほど。ある程度重複をさせることとし8個設置することに。というかちょうど八角形のペットボトルがあたので8個にしただけ。
 スピーカーは下向きに取り付けるためペットボトルの肩の部分を利用。大体ふかく(俯角)20度ほどに。でニンジン畑の畝の長さが8m位なので10m位の範囲をカバーするようにスピーカーの高さを調整することに。
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 さて機関砲の効果のほどは・・・・
 1週間前に収穫したときは4本に1本ぐらいの割合で被害に遭っていたが設置1週間後、今日収穫したところ1本も囓られたニンジンはなかった。効いているかな・・・・
 甘い。 敵は百戦錬磨のネズミだぞ。 夢夢油断するな !


 参考までに回路図を。
    
  超音波発生ユニットの回路図は基板から読みとものでよく見えないものもあったので「値」に間違いもあるか もしれません。言っておきますけど私、電気に関してはシロウとですからその辺よろしく。

回路図
「光SWユニット」
  簡便にCdSセルを利用して暗くなればスイッチが入るというもの。

「超音波発生ユニット」
  これは以前購入していたものを利用。
  KA556は「Dual Timer IC」のようで今では手に入りにくいようですが定番のTimer IC「555」が電気的に等価との情報もあり2個使えばやれるかな。
  IC1のVR1が「音色」を変化させるボユームです。今回これに替えて「VR1代替ユニット」で自動化を図っています。
  IC2のVR2が基本周波数を40kHzに調整するためのボリュウムです。もともとは18kΩの抵抗が入ってます。
  IC2のSW2が発生している超音波の「音色」を耳で確認するためスイッチです。

「VR1代替ユニット」
  利用されていないIC1のOUTPUTの周波数を見ると1Hzあたりで変化しているようなのでこれを頂いMOSIC の4518(Dual BCDUp Counter)で分周して100秒に。これをもう一つの4518に入力しBCD出力を利用して 4016(Analg SW)を介して抵抗値を変化させるという単純なものです。

「1Wアンプユニット」
  これは秋月電子通商が何と300円で販売しているキットを利用しました。周波数特性は分かりませんがとか く安いので。

「超音波SPユニット」
  これも秋月電子通商で購入、1ヶ150円。(地方のものには秋月さん本当に助かりますね)








 

 (管理機のロータリーのベアリングの交換奮闘記(?)です。専用工具などお持ちの方にはヨタ話しですので)


 9月に入って管理機のロータリーの駆動軸がカタカタ動くようになった。
 初めは1mm位だったがだんだん大きくぶれるようになってきた。
 「こりゃベアリングがやられたな」
 中古で買って10数年、製造から20年位は経ってるかな。メーカーもなくなったし。(M農機からのOEMではあったが)
 作業はいたって簡単。爪軸を駆動軸から取り外し、ベアリングホルダーを取り外してベアリングを交換すればいいだけ。
 が、購入以来1回も取り外したこともなく、過酷な状況での使用によりザビ等によりいろんなところが固着していること予想される。インターネットで調べてもみなさん苦労しているようだ。
 まずは、駆動軸から爪軸を抜き取らないことには話は始まらない。
 キアプーラー等の専用工具を使えばそう大変ではなさそうだが当然そんな工具は持ってないし仲間にもいない。購入するにしても安いものでも2,3千円するし今後そんなに使用するものでもない。
 何とかしよう。
 まずは一番安直な方法を考えた。何とか駆動軸と爪軸とを固定しているピンを何とか抜き取ってこの状態で耕うんを行うことに。固定ピンがないのでそのうち土の抵抗にあって固着が破られるのでは。と、寝ながら考えた。
 「ふふふ 我ながらいい考えだ」
 1週間ほど毎日あっちを耕し、こっちを耕し、正転・逆転いろいろやったがビクともしない。もちろんそのたびに浸透潤滑剤はたっぶりがこれはダメ。
 1度は当て板をして大ハンマーでガンと。これは他が壊れそうなので1回でやめた。
 やはり正当方法で行くしかないか。でも専用工具は買いたくない。
 で、インターネットでいろいろ調べてたいるんですねやってる人が。ターンバックルを利用したギアプーラー。
 たまたまターンバックルが2丁あったのでさっそく応用させていただきました。
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 ちょっと分かりずらいですがターンバックルを2丁を十字に組んで、真ん中に駆動軸を押すボルトを取り付け、両端にボルト4本で爪を取り外した穴と連結した。
 こんな感じて(疑似)ギアプーラーと。
 この状態で中心のボルトをギッギッと押し込んでいく。
 さらにここで今までの浸透潤滑剤にかえて氷点下40度に冷却して一方の部材を収縮させ隙間を生じさせ浸透液を染み込ませることでどんな錆びたボルトでも取り外せるという強力な浸透剤を使用。
 が、真ん中の押し込みボルトはうんともすんとも動かなくなった。
 「む?真ん中のボルトを押し込むのではなく4本のボルトを絞めれば結果真ん中のボルトを押し込むことに。「相対性原理」だね。4倍力だ。
 絞めれる絞れる・・・・ が、やはり動かなくなった。さらにターンバックルが曲がってきたゾ!
 で、この状態で放置。
 次の日同じ作業を。変化なし。で、次の日も・・・・ 
 「ダメだ。頼むしかないかなぁ。1万いや2万かかるかなぁ」
 と弱気に。
 冷やしてだめなら温めるか。
 ということで家庭用ガスボンベのトーチを使って温めることに。ただし熱くし過ぎてベアリングケースのオイルシールのゴムを損傷したらさらに大変だ。できるだけベアリングケースからはなして爪軸をゆっくり熱していく。
 5分、10分・・・
 「やはりだめか」
 と、突然「ゴン」と音がして爪軸が5mmほど抜けた。
 「やったー!!」
 あきらめかけてたのでその感動は大きかった。(大した人生でないねぇ)
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 さぁ次はべリングホルダーの取り外しだ。
 ボルトを外してケースの隙間にドライバーを差し込んで外そうとするが5mm位動いたところでどうしても抜けない。あれこれ考えて
 「そうか、同じようにボルトを利用すればいい」
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 はい、見事に外れました。
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 もうボールは4個しかありませんね。
 これじゃダメだ。
 さぁベアリングを取り外しで交換だ。
 が・・・
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 ベアリングの内側のリングが固着して動かない。
 これも専用の工具があるようだが8千円ほどするようだ。
 この溝にU字ボルト入れて引き抜くかとかいろいろ考えたが、とりあえずパイプレンチでやってみるかと。が、滑ってだめ。
 ウオーターレンチではどうかと。
 ここでもトーチで熱してはウォーターレンチを噛ましクランプで固定して回そうとするがやはり滑ってダメ。
 これを10回以上やったろうか。
 「やはりダメか」
 と弱気になったとき、ググと今までにない手応えが。
 「動いた!」
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 もう後はサビをおとして組みなおすだけ。そうそうベアリングは近くのホームセンターで700円で購入。
 努力は報われる! (無駄な努力というのもあるけどね)
 しかし長かったなぁ。異常に気づいてから1か月。あれやこれや何とかあるもので修理しようと。でも「脳トレ」には十分なったな。

 

 

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