例年、私のキノコ取りは10月上旬のスギカノカ(スギヒラタケ)に始まります。
 昨年もブログしましたけれども秋田かどっかで「中毒事件」があってからは宮城でも取る人がいなくなり、ラッキー!(そういえば白土三平先生が「野外手帳」に書いてられましたが同じキノコでも「土地」が違うと毒キノコになるものがあるとか。)

 今日(10月5日)、台風「チャバ」が近ずているのでその前にが行って来ました。
  「どこに?」って。
 県北の杉山です。10年位前までは1人、2人のおじいさんに会ったりしてましたが今では誰にも会いません。踏み跡もなく誰も入っていないようです。皆んなリタイヤやされたかな。結構々々、益々自然な状態に。帰りには始めてタヌキの子供(?)2匹に遭遇。相手も珍しいと思ったのか少し逃げてはこちらを見、近づくとまた少し逃げてこちらを見る。てなことをしているうちに飽きたのか藪の中に行ってしまった。

 今年の9月は秋雨前線の影響で雨の日が多かったが、ここに来てようやく晴れ間の日が。
 これがキノコにとってよかったのかこの山に入ってから約20年。今までにない豊作であった。
 またキノコの状態がドンピッシャ。ちょうどいい大きさのものが一面に生えているではないか。
 
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 こんな切り株がそちらこちらに。
 夢中で取っているうちにリュックがいっぱいに。
 「ここで終わりにしよう」と大先生のお言葉。
 「取れましたねぇ」、「いやぁワシも久しぶりじゃ」

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  昨年初めて天日干ししたのですがこれがよかった。乾燥すると香ばしくなりいい味がでて、干し椎茸と同じですね。
 乾燥キノコの出汁が肉を軟らかするとか「たねしてがてん」とかで放送してたとかで家人がこの茸で試したところ本当だった。ということで「今年はたくさん取ってきてねぇ」と言われ張り切った・・・
 で、収穫は10kg。
 この後の乾燥までの処理も私の担当。で、家人は「完成品」後の調理を担当。
 そう家庭平和のため、私の存在確保のためにもガンバルのだ。
 
 一晩水に漬け、汚れ、石付き、流れ気味なものを取り除いたスギカノカの半分(約4kg)を天日干しに、残りは水分を飛ばすために煮詰め料理に使用。さっそく昨晩は「鳥シュウマイ」家人が作ってくれた。これが絶品。明朝は白みそ仕立てのみそ汁にしてくれるとか。楽しみだ。
 このキノコは取ったときは全然臭いがないのだが干したり、煮詰めるともうイイ香りと味が出てきます。他のキノコでもそうですが干すと本当にイイ香りが出てきますね。

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 ハイ、4kgが162gに。 96%が水分。
 日干しによる「濃縮」で素晴らしい香りと味が出てくるとは秘められたキノコの魅力に改めて感謝だ!
 ちなみに家人は山のキノコノ名前を覚えようとせず「オリミキ」は煮ると黒くなるので「黒いキノコ」とか。で、スギカノカはそのまま使用するときは「白いキノコ」、乾燥したものは「マイタケ」と。確かに乾燥したものは色といい香りといいマイタケに似ているけどね。
 
 (今回の天日干しでも梅干しで活躍した「パオパオ」が活躍。昨年まではキノコが竹ザルにひっついて剥がすのが大変だったが「パオパオ」で一発。)