ひょんなことから豆板醤はそら豆で造ることを知った。
 「そうか、そら豆か。今年はそら豆豊作になりそうだ。ようし造ろう。」
 と、楽しみにしていたところ「頭の黒いねずみ」にやられた。しかしよく見るとまだまだ葉っぱに隠れて結構なっているようだ。ドロボウさんは見えてるそら豆だけ取っていたようだ。まぁじっくり落ち着いて盗むようなドロボウもいないか。
 「豆板醤に使うにはそら豆は完熟させた方がいいだろうな」と見守っていたら、先日久しぶりに一日中雨が降った翌日、突然一斉に葉が枯れはじめ鞘が黒ずんだものも。
 「こりゃいかん」と急いで収穫することに。
 まずはさっと湯がいてビールのつまみに、家人のケーキの材料に、知り合いに分けて残りを豆板醤に使うことに。
 で、蒸した量が
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 2.38Kg。
 結構あるではないか。
 インターネットで調べると
 甘皮(というのかな)を剥いて潰すという。
 しかしHPで紹介されているのは「そら豆100gとか200g」位の量。
 2.38kgもあると豆の数は200とか300いやそれ以上はあるな。
 が、あるHPに「面倒だから皮ごとすりつぶす」という人が。
 味噌造りでも皮なんか剥かないではないか。皮にだって旨味が含まれているはずだ。
 ということで皮ごとフードプロセッサーですりつぶすことに。
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 初めてフードプロセッターを使ったが、いや使わせていただいたがあっというまであった。
 味噌造りでは「挽肉機」で苦労してやっていたが今後はフードプロセッサーを使わしていただこう。味噌造りでは豆を潰すのが一番大変だから、これで楽になったらいいな。
 さて、ここで参考にした豆板醤を造った方々は
 「そら豆を潰して、塩、種麹(あるいは米麹)、唐辛子、自家製味噌を混ぜ合わせて寝かせる」
 とある。
 そら豆を潰しながら、ふと考えた。
 「種麹と塩を一緒に混ぜていいのだろうか?種麹を「発芽」させる必要があるのでは?」
 ということで急遽一晩すりつぶしたそら豆に種麹をまぶして麹菌を育てることに。
 しかし「麹室」は味噌造りまでは使わないだろうと物置の奥に。でダンボウル箱+湯たんぽの促成「麹室」で育成に。
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 さらにWikipediaには「本来豆板醤はそら豆だけで作っていた」とあった。
 少量なら調味料として唐辛子を入れてもいいかもしれないがこれだけの量なのだ。では、本来の姿で造ってみるのもいいかも。来年も豊作と限らないし。
 ということで唐辛子抜きで。
 翌日、塩(470g)と自家製味噌(680g)
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 を加えて、、、
 この味噌は3年前に初めて味噌を造ったときのもので、将来比較するために取っていたものです。
  材料はいろいろ調べて採用したのが北海道産の「トヨマサリ」、麹は市内の老舗の麹屋から購入。
 2年後、味にうるさい家人も「おいしいねぇ」とうれしい評価を。
 しかし翌年「トヨマサリ」の値段が1.5倍に跳ね上がりもう少し安い大豆はないかとインターネットで調べて「まぁこれなら」と思う大豆と麹を使用。
 その結果、家人は「これおいしくないわねぇ」と。
 うーーむ、やはり味は値段に比例するか。
 それはとにかく、塩と味噌をまぜまぜし、味噌団子に。
 握った感じはちょうどいい柔らかさ、だ。
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 後は味噌造りと同じように樽に詰めて
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 「塩重石」して終了。
 五年ものが最高級とされているそうだがどうなるか楽しみだなぁ。
 何でも「初めて」というのがワクワクさせるのよねぇ。