手抜き菜園歳時記

お隣の農家のおばあちゃん曰く、「百姓は毎年1年生だっちゃ」と。  プロでさえそうなのだ。  であれば、あれこれ失敗を怖れず手抜き菜園に挑戦だ!  (でも基本の基は踏まえてますよ。たぶん?)   この菜園らしきものは「仙台」周辺にあります、あるらしいです。

 (「手抜き菜園歳時記2」はこちら

 5月は育苗その他に忙しくてブログはサボっていたな。
 で、久々に記事を書いていて写真を張り付けようとしたら
 「画像用の容量が一杯です!」
 てなメッセージが。無料で利用させていただいているので文句もいえないし。
 さてどうする。
 不要なような写真を削除して容量を確保するもの面倒だし。何か方法がありそうだが調べるもの面倒。 (有料にしたら? うーむ、それは・・・)

 ということで手っ取り早く「手抜き菜園歳時記2」を立ち上げることにしました。
 こちらもどうぞ。
 でもやっぱり役に立たないけどね。

 Livedoorさん消さないでね。

 よろしくね。






 

 昨年、初めて醤油造りに挑戦した。
 初めてだったので二樽作った。一つはテスト用に大豆1kg、玄麦1kgで仕込み、もう一つは大豆4kg、玄麦4kgの「本込み」の二つを。
 味噌もそうだが醤油も「3年もの」となると旨さがさらに増すとか。
 「3年もの」とは造ってから「満3年」たったものと思っていたが「夏を経験」した年数(数え年)でいうらしい。造ったときが「1年もの」で、夏を越すと「2年もの」、次の夏を越すと「3年もの」ということらしい(本当?)。(味噌造り4年目になるが、味にうるさい家人は「2年もの」だと「おいしくないわねぇ」と。「3年もの」だと・・・何も言わない。クゥーーー!)

 それはとにかく初めての醤油搾りに挑戦だ。
 搾るには「舟」が必要だ。
 さてどうするか?
  「形」にこだわる私としてはやはり本格的に杉材とかで作りたいが、「液体」を扱うことから製作には精度が要求されるだろうが私の技能では、まぁ無理。
 そんな中、ホームセンター巡りをしているとプラスチック製の食器の水切り器があった。ザルがセットされていて絞るにはよさそうだが高さが足りない。さらに見ていくとプラスチック製の「米櫃」が。高さが17cmあって何かよさそう。だが、「ザル」は付いてない。合いそうなザルを探していると、竹のスダレが。「これだ!竹ならいくらでもある。自作しよう。」
 ということで
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 こんな感じに。
 底は醤油が流れやすいように竹を縦横、井桁に。(竹は熱湯で油抜きしてます。)
 さぁ、いよいよう搾りだ。
 自家醤油を造っておられる方のHPを見ると布袋に諸味を入れて搾っているようだ。
 「さあて何枚作ればいいんだ。何か大変だ」
 そんなことを考えながら「醤油造り」をネットサーフィンしているとある醸造所のビデオが。見ると1枚の布を枠に広げそこに醪を流し込んでさらに布で包つむ。これを何段も積み重ねて圧搾しているではないか。外枠なし。つまりこだわってた「船」はなし。
 これだ! これだと絞った後の粕の処理もらくそう。
 で、
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 サラシを敷いて諸味を入れ
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 包み込む。
 今回はこれを4段設置した。

 まずは重石をせずにこのままゆっくり一晩かけて「自重」による「一番搾り」。
一番搾り

 で、搾った一番搾りは1.8kg 比重1,172
 
 次に荷重をかけて「2番搾り」。
 荷重の掛け方には油圧ジャッキでやる方法とがあったが、このためだけに購入するのも何だし自動車のジャッキでは汚いし。
 いつものように布団の中でうだうだ考えていたら、そう「テコの原理」で行けるのでは、と。
 で、何をつかう?垂木はどうだ?とかいろいろウツラウツラしていと・・
    マサカリ !
二番搾り
 マサカリの頭をロープで台に固定。柄の途中に諸味を圧搾するための板を設置し、柄の端に重りをつるす。
 重りは10kg、テコの原理で諸味に掛かる加重は25kgに。
 一晩かけて搾った「二番搾り」は1.0kg 比重1.174
 「あれぇ?「自重」での一番搾りの方が多いや」
 さて搾った後の「粕」。その量 2.8kg。(理科は役立つのだ!)
 なめてみると、まだまだおいしいではないか。そういえば搾った後もう一度水を加えて搾る、というような記事がどこかにあった。
 で、この「粕」に温水1リッター(根拠はなし)を加え「三番搾りに」
三番搾り
 今回も一晩賭けて搾った量は
 1.3kg 比重 1.10
 残った「粕」の量は2.5kg
 ふむ、「収支」は合っているな。
 「二番搾りのの粕2.8kg」 + 「水1kg」 = 「三番搾りの醤油 1.3kg」 + 「三番搾り粕2.5kg」
 
 さて、搾れた醤油は
   一番搾り(自重)     1.8kg
   二番搾り(25kg過重)  1.0kg 
   三番搾り(25kg過重)  1.3kg 

 このうち一番搾りの上澄み液1リッターを「生揚醤油(濾過も火入れもしていない搾ったままのものをいうらしい)」として確保し、残りを全て合わせ、さらに追加した水1リッターにたいして「塩分18%」を確保すべく塩を180g追加して「火入れ」。
火入れ

 液温「85℃」(実際は80ー90℃)でアクを取りながら30分加熱。その後二日間静置してオリを沈める。
 できあがった醤油は 3kg 比重1.176。

 「絶対評価者」の家人曰わく

 生揚醤油  ー 「市販の生醤油より断然おいしいわ。これイイ」 うふ、造りがいがあろうというものだ。
 火入れ醤油 ー 「からいわネ」 だけ。やはりあの水増しの三番搾りと塩の追加がいけなかったか。でも、「量」確保したいしね・・・・
 塩分濃度はどう調整したらいいのかしら。水で薄め過ぎるのも「水増し」醤油のようでいやだし。調べなくちゃ。塩分濃度測定器というものはあるがそういう単純な問題でもないような。

 まぁ今回は初めてだし、改良点も見えてきたし概ねよしとするか。
 同時に仕込んだ「本仕込み「4kg」が控えている。今回の経験を踏まえて10月か11月にでも搾リましょうかね。いわゆる「3年もの」だ。楽しみだなぁ。

 「液比重」について。
 搾りのたびに醤油の「液比重」を測定した。
 実はこれ、醤油造りを始めるに際していろいろ調べている過程で「醤油の液比重は1.18」とする、というようなことが頭にインプットされてしまった。以後、この数値が目安になり、一番搾りでは1.172。「ふふ、なかなかいいではないか。」
 しかし全ての作業が終わってから改めて確認するがそんな「醤油の液比重1.18」なんて記事は見つからない。JASの規格にもないようだ。
 ははぁ、またやったか。インターネットで調べるときはいつも左側には愛飲の「焼酎」が。つまり酔っぱらっているのネ。
 ということで「液比重」の話はナシ。
 でも何で「比重計持ってるの」って。これ「自ビール」にのめり込むんだ時購入したもの。とにかく道具は揃えるのね。


「醤油造り」についての感想。

 初めて造った醤油、特に「生揚醤油」は絶品である。
 しかし皆さんに勧めるかというと、そうも言えない。
 
 (その1)  「手間が掛かる」
 仕込みは味噌とあまり変わらないが、夏場になると激しく発酵を初め毎日のように攪拌しなければならない。最後に「搾り」である。 
 そもそも手造りを楽しむために行うので手間はかえって楽しみであってさほど苦ではない、が。

 (その2)  「匂いがすごい」
 夏場に発酵の最盛期の攪拌しての酸素供給。そのたびに醤油と味噌を混ぜたような匂いが立ち上る。これが中々強烈。室内でやったらどんなに理解ある奥様でも「これ持って出ていけぇ!」となると思う。貯蔵は密封してれば匂いは防げると思うが攪拌時はいかんともしがたい。
 さらに「搾り」。
 醤油造り体験教室のようなのを見てると野外で、半日ほどでジャッキで圧搾しているようだ。しかしせっかく自家醸造したのである。ゆっくり時間を掛けて搾りたいではないか。昔から醸造しているところでは3日ほど掛けて搾っているとか。私も今回3日掛けました。当然その間「匂い」が発生。これは絶対家の中では無理。一人住まいの方でも匂いが残って我慢できなくなると思う。さらに「火入れ」ではもっと強烈な匂いが。

 (その3)  「粕」の処理が大変」
 今回の試作は、大豆1kg、麦1kgで仕込みを行ったが最終的に残った「粕」が2.5kg。結構な量です。(勘定が合わない。「1+1=2.5」 いえいえ原料は乾燥重量で、水分を吸い込んで結局2.5kgに。この辺に「塩分濃度」問題の解決ヒントがありそうな) 
 醤油粕漬けの使い方もあるようだがその「色」が私には食欲をそそらないのである。水で薄めて下水に流す手もありそうだがそれも何となく。で、結局畑の肥料に。
 「本仕込み」の大豆4kg、小麦4kgだと粕は10kgにもなるのか!
 この処理が大変だと思う。

で、

 私の場合、貯蔵のための物置があり、幸いこの春に味噌造りのために大豆を蒸すために強風対策として「ビニールハウス」を造ったので「匂い」対策はOK。粕は畑があるので何とか処理できました。
 そこで
 家庭平和のために醤油造り志す人は
 家の外に「貯蔵」、「作業場」を確保できる人以外は敬遠した方がいいような気がします。
 まぁ少量試してみる分は別とは思いますが。(そそのかすようですが本当においしいです。)

 インターネットで調べると「味噌造り」に関してはあっちにもこっちにも紹介されていますが、「醤油造り」だと2,3件ほど。なんでかなぁと思っていたがたぶんそういうことかな。

 さぁ、どうする。

(追伸) 2018/4

 この1年後、つまりこの兄弟を搾った醤油は

    これ絶品 !

 
さらに旨味がまし、もうアミノ酸感謝。
 もちろん今年も造りましたよ。
 手間暇かかってもこりゃぁ体力ある限り辞めるわけにはいきません。
 本物は自分で造るしかない!

 

 
 

 


       

 

 昨年初めて「谷底マルチ逆さ深植え」をやった。
 これが大成功。
 昨夏は日照りで200リッターのタンクで何回運んだことか。普通なら運んだ水を散水することになるが「谷底マルチ」だと適当なところにホースで水をドボドボ流し込めばいいので簡単だ。追肥もこのとき流し込んでしまえばいい訳だ。
 この方法でサトイモ初め、ナス、オクラ、ピーマン、バジルは日照りをものともせず豊作であった。
 ということで今年も「谷底マルチ」だ。
 
 管理機では深耕は無理。せいぜい6、7cm位かな。深植えには全然足りないので管理機でうなったらスコップで堀りあげ、管理機でまたうない堀上、ということを繰り返すことを3回。そのたびに苦土石灰と鶏糞を散布して施肥。これで深植え深度20cmを確保。
 さぁ植え付けだ。
 ポット苗植え付け用の器具があるのは分かっていたがこれが意外に高いのね。家庭菜園では出番が少ないので昨年は竹で自作した。今年、いつものホームセンターサーフィンをしてたら家庭園芸コーナーに「掘り上げくん」を発見。498円。これだ。
 これがイイ。
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 「掘り上げくん」を差し込んで、引き抜き出来た穴(深さ10cm)にサトイモを逆さに入れ、さらにこの上に10cmほど土を盛って植え付け深さ20cmを確保。昨年はマルチしてから穴をあけ植え付けたか深さがいまいちだった、か?どっちがいいのかな。結局今年の結果待ち。
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 畝を谷形にしてマルチをし、給水用の穴をあけ

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 土で重して「谷底マルチ」の完了。(穴にポツポツと見えるのは穴あけの位置が分かるように埋め込んだ竹串です。里芋はこの中間に植えました)
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 発芽、というか芽がマルチを「つんつん」するまで1ヶ月はかかるかな。
 さぁどうなる。






 
 

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